コクダイパン会議スタッフのBlog

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連携の架け橋になるために
コクダイパンBlogをご覧の皆様、こんにちは。富山大学の八木麻理子と申します。
……と書き始めてみましたが実は私、採用は文部科学省なのです。昨年4月より、文部科学省から富山大学へ2年間の予定で出向しています。コクダイパンのメンバーには大学から文部科学省へ研修生として出向している方を時折お見かけしますが、いわばその逆バージョン、でしょうか。現在は総務部企画評価グループ評価チームにて、大学評価関連の業務を担当しています。
コクダイパンについては大学の若手勉強会で知りました。HPで見た参加グッズの愛らしさに惹かれ参加しましたが、同年代の様々な大学の方と話せること、若手が文字通りゼロから作っている(本省でもこうした活動は中々無いです)ことに興奮を覚えつつ帰った覚えがあります。

さて富山大学に出向する前、私は文部科学省の初等中等教育局に2年半所属していました。高等教育行政については率直なところ、関わることは殆ど無かったといえます。
(とはいえ上司には高等教育局出身の方もいらっしゃいましたし、両分野を視界に捉えつつ仕事を進められる方も多くいらっしゃいましたが)
丁度昨年の今頃、私を含め大学出向者は高等教育局の職員から大学行政について研修を受けました。まずは大学の法的な位置付けから始まったのですが、研修冒頭、大学には教育機関と研究機関としての機能がある、という説明にのっけから軽いショックを受けた記憶があります。
というのも当時初等中等教育局での業務にどっぷり浸っていた私は大学の「高等学校の先にある教育機関」としての側面ばかりを大きく捉えていたため大学の研究機関としての機能は余り目に入っておらず、大学が教育機関だけでないと研修で改めて「気付かされ」たのでした(そしてそんな視野狭窄な自分に更にショックを受けたのでした……)。
文部科学省において大学に関する事柄は高等教育局、幼・小・中・高等学校に関する事柄は初等中等教育局が担当しています。しかし多くの学生が幼・小・中・高等学校を経て大学へ来る以上、初等中等教育と高等教育の連携(特に高大連携)が重要であることは以前から指摘されています。昨年まとめられた中教審の「学士課程教育の構築に向けて」(答申)では高大接続システム全体の見直しだけでなく初年次教育及びリメディアル教育の重要性が指摘されていますし、また、知識基盤社会において求められる人材を育成するための教育、PDCAサイクルによる自己評価、社会への説明責任の必要性などは大学だけでなく初等中等教育段階においても言われていることで、並べて見ると意外な示唆が得られたりもします。
そんな訳で今日、初等中等教育行政と高等教育行政をトータルに見ていく視点はこれまで以上に重要といえますが、では自分がそれを出来たか、していけるか?と考えてみると……前述の研修での例でもお分かりの通り、まだまだ修行が足りない、というのが正直なところです。

高大連携だけでなく、今日大学では沢山の「連携」が必要だと言われています。産学連携、地域連携に大学間連携、更には大学内の部署同士や教員と職員の連携……。そのためには現場の人間が総合的にものを捉え、考えられなければいけません。こうした「連携」が重要だと言われているのは、しかし大学だけではありません。
かつて、初等中等教育局で私は小中連携教育に関する業務を担当していました。
小中連携教育を行う上での課題の一つは学校文化の摺り合わせだとしばしば指摘されています。例えば小学校はクラス担任制ですが中学校は教科担任制。小学校は絶対評価だけれど中学校は相対評価、などなど……。報告書からは、忙しい環境の中互いの校舎を行き来し、スケジュールを調整し、生徒達の情報を共有し、お互いの教育方法について議論を重ねていく作業の大変さが伺えました。
けれど同時に、取組によって教員同士の理解が生まれたこと、更には生徒へも好影響を及ぼす可能性などが報告されていたのも事実です。
小中連携教育は今日の子どもの教育において有効な手段の一つではないかという観点から論じられることが多いですが、個人的には、取組によって得られたという教員同士の理解はそれと同じ位大きな意義があるのではないかと思っています。

目の前の仕事もやりつつアンテナを外に張ることは正直面倒な時もありますし、難しいことです。違う背景を持つ人と一緒に仕事をしたら驚いたり困惑することも沢山ありそうです。
それでも、折角ならそこに面白さも見出せるようになりたい。色んな人と話すのは楽しい、知らない場所の話を聞くのは面白い。何かが大きく変わるかもしれない。
大学の若手勉強会やコクダイパンで感じたのはそんな「連携」の原点だったように思います。そして、いずれは自分もそうした連携の架け橋になれればと思うのです。
パンの皆様、お互い頑張ってまいりましょう。

追伸:この春、もしかしたらあなたの大学にも私のような文科省出向者が来るかも知れません。その時にはどうぞ優しく接してあげてください……。
追伸2:なお、小中連携教育についてはこちらなどをどうぞ。


富山大学(文部科学省より出向中) 八木麻理子
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