コクダイパン会議スタッフのBlog

コクダイパンよ大志を抱け!
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その仕事の向こう側
コクダイパンBlogをご覧の皆様、こんにちは。
政策研究大学院大学企画課の野口優子です。
政策研究大学院大学(以下GRIPSとします。)に第1期生として
採用されてから、総務課企画広報係、総務係を経て、現在は
企画課というところで中期目標、中期計画、年度計画、評価などを
はじめ、企画業務と広報業務を担当しています。

「政策研究・・・大学院、大学?」とお思いの方もきっといらっしゃる
ことでしょう。この機会にぜひウェブ(http://www.grips.ac.jp/jp/)
をご覧になってくださいね。

今回は、実行委員の方から、「自由に書いてください」ということで
お話をいただきましたので、日々思っていることなんかを書いて
みたいと思います。

私は、もともと、特に大学職員になりたかったわけでもなく、
いつか文部科学省に転任したいしとりあえず国立大学という
軽い気持ちで大学に就職しました。なので、どの大学でも
よかったし、大学に対する強い思いもありませんでした。

そんな気持ちで就職した大学でしたが、ある日、「大学って
面白いかも」と思うようになるきっかけとなった出来事がありました。

GRIPSは、各国の将来を担っていくであろう行政官を中心に
学生を受け入れていて、学生の6割以上が留学生です。
採用されて1年目のある日、お昼休みに休憩室にいたら、
一人の留学生がやってきました。GRIPSは、平成12年から
学生の受入を始めたので、彼は私たちにとって初めての学生で、
とある国の政府から派遣されている行政官でした。

彼に「日本の生活はどう?」と尋ねたところ、彼は「日本に来て
本当にびっくりした。この国では、毎日国会をテレビ中継している。
国民が国会審議を見られるなんて本当に驚きだ。僕は国に帰ったら、
日本で学んだことを生かして国づくりをしたい。君のおかげで
日本で学ぶことができる。本当にありがとう!!」と言いました。

当時私は総務課で、学生とはほとんど関係のない仕事をしていたので、
「ありがとう」などと言われてびっくりし、「でも私はあなたの
ために何もしていないけど?」と言うと、彼は「でも君の仕事が
なければこの大学は動いていかないはずだ。君が君の仕事を
してくれているからこそ、僕はここで勉強できるし、それが
僕の国の将来のためにもなるんだ。」と言いました。

彼のこの言葉は、私にとって本当に衝撃的でした。自分の仕事が
どう役に立つのかなんて考えたこともなく、せっかく大学に
就職したのに特に教育や研究に関係もなく、量ばかり多くて
退屈な仕事に少し嫌気が差していた私は、彼のこの言葉のおかげで、
どんな仕事にも必ず価値があるし、その仕事を一生懸命することで
少しでも何かの役に立っているんだと思えるようになりました。

私がこの仕事をするからこそ、大学が動いていく、学生が学ぶことが
できる、教員が研究することができる、その成果が世界の色々な
ところで役に立っていく、私のしている仕事が役に立っているんだ、
そんな当たり前のことに気付かされ、それ以来、この仕事の向こう側に
何があるんだろうと考えながら仕事をするようになりました。

毎日机に向かって仕事をしていると、ついつい目先のことにとらわれて、
本当の目的を見失いそうになることがありますよね。そういうとき、
この仕事の向こう側に何があるのかなと考えながら仕事をするように
しています。何年かこの仕事をしてきて、このことさえ忘れなければ、
それほど大きな間違いはしないで仕事をしていけるんじゃないかと
思っています。もちろんミスすることはありますけれど、目的を
見失ってしまうようなことってないですよね、きっと。

皆さんにとっては「そんなの当たり前」ということかも知れません。
でも、私は彼のおかげで、そのことを身をもって感じることができ、
彼にすごく感謝しています。私は、大学職員の仕事って「学生や
教員がその能力を十分発揮できるように環境を整えてあげること」
だと考えているのですが、基本的にとっても地味な仕事だと
思っています。地味でもその仕事をこなすことによって、その
向こう側には色んな可能性があるんだと思うと、ちょっと興奮して
きますよね。そういう意味で、「大学ってすっごく面白いかも!!」。

夏のコクダイパン会議に参加し、全国の皆さんと知り合うことが
できたことは、私にとってかけがえのない財産となりました。
同じ国立大学とは言っても、目的も違う、大学の規模も立地条件も
全く違う、それぞれ個性溢れる大学から集まった、経験年数も
性別も部署も考え方も違う人たちが、何か自分にできることは
ないかという同じ思いを持って集まって議論するという機会は
本当に貴重なものだと思います。GRIPSはとっても小さく
(国立大学の中で最小ではないでしょうか)、職員数も限られている
ため、視野を広く持つように心がけてはいても、なかなか難しいものです。皆さんの意見を聴くことでたくさん刺激も受けたし、参考にもなりました。こういった機会を作ってくださった実行委員の皆さんには本当に
感謝しています。もっともっと議論したいこともあったので、
次のコクダイパン会議では、もっと分科会での議論の時間を
長くとってもらいたいなーなんて思っています。

第3回のコクダイパン会議まで、私に美味しいパンが焼けるか
どうかわかりませんが、何とかパンを持っていけるように、
頑張っていきたいと思います。それでは、また皆さんにお会い
できる日を楽しみにしています。

政策研究大学院大学 野口優子
| kokudaipann | - | 19:05 | comments(1) | trackbacks(0) | - | -
すごーく、感動しましたっ!
野口さんの仕事が、間接的であるにしろ、その留学生の将来を作っていたように、大学職員の仕事は、誰かの未来を作っているんですよね。
私も、採用当時は、そうやって考えてたはずなのに…と思いました。忙しい毎日で、目先のことばかり考えるばかりで、つい忘れていたことに気がつきました。
ありがとうございます。
また今から、初心を思い出して、頑張れそうな気がします。

第3回の場で、あなたに会えるのを楽しみにしています。
きっと参加して、話しかけたいと思います!
| ピンクのパンダ | 2009/03/02 1:48 PM |










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